洪水予測技術開発チーム
リーダー 芳村 圭 東京大学 生産技術研究所 教授
洪水予測技術開発チームでは、最先端の地球観測技術と最先端のシミュレーション技術を統合させた、新しい長時間先の高い精度の洪水予測技術の開発により、ハードインフラによる不足を補った、洪水被害軽減を目指します。
具体的には、一般的な河川沿いでの水位計だけでなく、人工衛星からの浸水域・水位の観測情報、さらには市民によるSNS情報も利用した多様な先端観測技術の統合を行います。更には、AIによる降水予測の補正技術や、地下水挙動やダム操作・堤防に関する情報・データや確率的な予測機能なども組み込んだ最先端シミュレータの拡張強化開発を行い、洪水予測の技術革新を目指します。これらの技術開発及び統合により、全世界を対象とした72時間先までの予測情報を提供します。
目指すすがた
- 全球を超高解像化(現在1km/25km→30m/90m)
- アンサンブルによる確率予報(1 → 50以上)
- 長時間先まで(39時間→ 72時間以上)
- 最先端の数理モデリング理論に基づいた検証・較正により世界で類を見ない全球洪水予測システムを構築
多様な先端観測情報の統合
地上水位計だけでなく、衛星からの浸水域・水位の観測情報や、SNS情報をも利用した新たなデータ同化手法の開発とその導入により、より詳細で高精度な現状が解析可能に。
洪水予測の技術革新
AIによる予測降水補正技術、地下水挙動やダム操作・堤防、アンサンブル予測機能なども組み込んだ最先端シミュレータへ拡張強化開発し、それを利用して数理に裏付けられた72時間先までの予測が可能に。